例会

2024年3月例会より

2024年3月21日(木)、石神井庁舎 跳び跳ねて協奏曲のランドセル  千 よろず 梅の香にほろ酔ひ顔の石仏  多田 克己 弟生まれ兄のはにかみ花ミモザ  中村 麻子 部屋いつぱい笑顔華やぐ内裏雛  外山 正枝 涅槃とは伽はづしたる夢見かな...
例会

2024年2月例会より

2024年2月15日(木)、石神井庁舎 雪だるま溶けていや増す笑顔かな  千 よろず 雪降りて夜の静寂の深さかな  多田 克己 厳めしき大伯母いつも火鉢前  中村 麻子 雪ん子と園児がはしゃぐ雪遊  外山 正枝 多すぎてながめるばかり年の豆...
例会

2024年1月例会より

2024年1月18日(木)、石神井庁舎 元日の地震「する人生」と「ある人生」 千 よろず 松籟を袂に入れて初詣 多田 克己 冬の月鐘楼までの列長く 中村 麻子 老いてなほ晴れ着まとうて初参 外山 正枝 初鏡二重うつしか亡妻の貌 井筒 亨 冬...
例会

2023年12月例会より

2023年12月21日(木)、石神井庁舎 子のボール父のミットの冴ゆる朝  千 よろず 桐一葉硝煙止まぬ水の星  多田 克己 冬空にバルーン一つまた一つ  中村 麻子 編み直し結び目ころん冬帽子  外山 正枝 逃げる柚子ひきよせあそぶ柚子湯...
例会

2023年11月例会より

2023年11月23日(木)、石神井庁舎沈む日とのたり闢きゆく菊と  千 よろず 里山の夕日に燃える紅葉かな  多田 克己 しゃんしゃんと社運をかけて大熊出  外山 正枝 朝露を踏んでリハビリ歩行かな  井筒 亨 ものにみな影の沿い来る冬は...
例会

2023年10月例会より

2023年10月19日(木)、石神井庁舎 着信音夜風に白き一重草 千 よろず 友来たるまずは一献菊なます 多田 克己 うろこ雲ゆらゆらの歯でしゃべる母 中村 麻子 再会の締めは手塩の秋鰹 早川 厚 ねこじゃらし猫ねむさうに細目あけ 外山 正...
例会

2023年9月例会より

かるがも俳句会 2023年9月21日(木)、石神井庁舎 手をぎゅっと握り待つ子や草の花 中村 麻子 尺玉に貼られし願ひ打ち上る 早川 厚 やっとこさ秋の気配を感じをり 外山 正枝 鰯雲知らぬ間に知らぬ町 原口 久恵 星とんで大佐渡闇を厚くせ...
例会

2023年8月例会より

かるがも俳句会 2023年8月17日(木)、石神井庁舎 一雨の風にそよぎし芒かな 多田 克己 飛び石の先の陶椅子三毛の夏 早川 厚 目印の家なくなりて赤まんま 外山 正枝 籠りゐて足弱となる秋暑かな 原口 久恵 黒潮の恵みをまとひて秋刀魚か...
例会

2023年7月例会より

かるがも俳句会 2023年7月20日(木)、石神井庁舎 熱帯夜数へるほどの星もなく多田 克己ざわめきはどよめきとなり揚花火中村 麻子七夕の出会ひのあとのその長さ早川 厚一陣の風とくぐりし茅の輪かな外山 正枝打水に新しき風通り行く原口 久恵夏...
例会

2023年6月例会より

かるがも俳句会 2023年6月15日(木)、石神井庁舎 睡蓮に心現して家路かな多田 克己千年の銀杏青葉の守り人中村 麻子紫陽花や昼飲み出来る路地の奥早川 厚風薫る最南端の地平線外山 正枝ハレの日は穴子たっぷりちらしずし井筒 亨江戸っ子の野暮...